物流品質白書 2026

一般公開版 — UNCONTROLLED COPY

Logistics Quality White Paper 2026 — Kasho Corporation

事故を、
起こさない会社。

本書は、加商株式会社の検品・検針・流通加工の体制を、事実と数字のみで記述した文書である。誇張は用いない。そのまま回覧していただきたい。

文書番号
KSH-WP-2026-001
発行
2026年7月 第1版
発行者
加商株式会社(1987年設立)
想定読者
荷主企業の品質保証・監査・購買部門
本文 — 全10章・通読およそ3分 READ THE RECORD ↓
Contents目次
Preface序 — p.02
一本の針の混入が、
ブランドの信頼を、
一夜で失わせる。— 当社が30年以上、業務の前提としてきた認識

物流会社のウェブサイトは、しばしば言葉が大きい。「安心」「高品質」「お客様第一」。しかし品質保証の実務に携わる方が知りたいのは、形容詞ではなく体制である。誰が、どこで、何回、どう確認しているのか。

そこで本書は、白書の体裁を取った。記載したのはすべて、確認できる事実だけである。稟議に添付され、監査で参照され、当社を知らない役員会で回覧されることを想定して編集した。

Chapter 01第1章 — p.03

会社概要

加商株式会社は1987年の設立以来、アパレル物流のアウトソーシングを専業としてきた。庫内業務・検品・検針・流通加工の一括受託である。特筆すべきは出自で、当社はソフトウェア会社として出発した。物流会社がシステムを買うのではなく、システム会社が物流を始めた——この順序が、後述する全数データ管理の土台になっている。

商号
加商株式会社(KASHO CORPORATION)
設立
1987年
事業
アパレル物流アウトソーシング — 庫内業務・検品・検針・流通加工
拠点
館林第1センター/館林第2センター/大宮営業所
出自
ソフトウェア開発(WEB-EDI・流通BMS対応システムを自社開発)
主要顧客
しまむら・パシオス等へ納品するサプライヤー各社
Chapter 02第2章 — p.04

数字による自己紹介

会社は言葉ではなく、続いた年数と、止めなかった記録で測られるべきである。以下の4つの数字が、当社の説明のすべてに近い。

1987

設立年。物流とシステムの二足で39年目に入る。

0年超

しまむら様サプライヤー物流の継続取引年数。

0社超

納品実績のある小売チェーン数(第6章に実名を記載)。

0%

検品時のスキャン実施率。抜き取りではなく全数。

出所 — 当社業務記録(2026年7月時点)。

Chapter 03第3章 — p.05

検品・検針の体制

入荷から出荷まで、貨物は5つの工程を通過する。どの工程も「全数」であることに意味がある。抜き取り検査は、抜き取られなかった貨物に責任を持てない。

01

入荷検品

入荷した全貨物を伝票と突合し、数量・品番・カラー・サイズを確認する。差異はこの時点で荷主へ報告する。

02

全数スキャン

100%の商品をスキャンし、記録をシステムに残す。「およそ合っている」を、当社は検品と呼ばない。

03

検針

検針機による異物検査。基準は次章に述べるとおり、針一本を全国回収と同じ重さで扱う。

04

流通加工

値札付け・タグ付け・袋入れ・アソート組み替え。店頭にそのまま並ぶ状態まで仕上げる。

05

出荷

納品先チェーンごとの指定に沿って出荷する。出荷データは荷主が出荷単位で追跡できる。

資料1 — 全数スキャンの対象・JANコード(実写記録)Exhibit 01

表1 — 検品判定と処置(規定の抜粋)

合格スキャン記録を保存し、次工程へ送る。
要再検ラインを離し、別の検査員が最初からやり直す。前回の結果は参照しない。
不合格出荷を停止する。全量を再検針し、原因と処置を記録して荷主へ報告する。
Chapter 04第4章 — p.07

リスクの認識

アパレル物流の最大のリスクは、遅延ではない。針一本の混入である。それは着用者を傷つけ、店頭からの全国回収を招き、荷主とその親会社を記者会見の席に着かせる。

だから当社の検針は、確率の管理ではなく、例外を許さない全数の工程として設計されている。エンドユーザーの手に渡る前の、最終の検問——それが当社の仕事の定義である。この定義のもとで、しまむら様向けの物流を30年以上、止めていない。

資料2 — 検針・スキャン工程(実写記録)Exhibit 02
Chapter 05第5章 — p.08

行動規範 — 実在の社訓

以下の二行は、本書のために書かれた標語ではない。現場に掲げられ、日々の業務規則として運用されている実在の社訓である。

Creed 01

「だろう行動」は、禁止。

「数量は合っているだろう」「前回も大丈夫だっただろう」。事故は、この「だろう」から生まれる。当社では推測に基づく作業を規則で禁じ、確認できていないものは「確認できていない」として扱う。

Creed 02

100回の、確認。

一度の確認で足りるなら、事故は世の中から消えているはずである。確認は重ねるためにある。手間に見える反復こそが、39年目の当社がいちばん安く買っている保険である。

Chapter 06第6章 — p.09

納品実績のある小売チェーン

信頼の証明として、当社の検品・検針を通過した商品が実際に納品されている小売チェーンを記す。いずれも、異物混入に最も厳しい基準を持つ企業である。

01しまむらShimamura
02イオンAeon
03イトーヨーカドーIto-Yokado
04ドン・キホーテDon Quijote
05ライフLife
06ベイシアBeisia
07平和堂Heiwado
08ユニーUny
09東急ストアTokyu Store
10サミットSummit
11ヨークベニマルYork Benimaru

ほか、納品実績は全国 21社 を超える(2026年7月時点)。

掲載は順不同。社名の公開掲載は各社の許諾条件に従い、正式公開時に個別確認のうえ反映する。

Chapter 07第7章 — p.10

情報システム

前述のとおり、当社の出自はソフトウェア会社である。WEB-EDIも、流通BMS対応システムも、外部から購入したものではなく自社で開発した。物流の現場を知る者が書いたシステムだけが、現場の速度に追随できる。

WEB-EDI
自社開発。荷主との受発注・出荷データ連携をブラウザ上で完結させる。
流通BMS
自社開発システムで対応。大手小売チェーンの標準データ様式に接続する。
検品記録
100%全数スキャンの記録を保存。荷主は出荷単位で履歴を追跡できる。
実地確認
システムと現場の運用は、荷主・親会社の監査部門による実地確認を受け入れている。
Chapter 08第8章 — p.11

料金体系

当社の料金は、在庫を預かることではなく、商品が出荷されることに連動する。荷主の商品が売れない限り当社の売上も立たない——荷主と同じ方向を向くための体系である。

保管料
¥0無料
スペース料
¥0無料
システム利用料
¥0無料
課金対象
出荷分のみ(従量制)

個別の料率は取扱量・加工内容により見積もる。第10章の照会先まで。

Chapter 09第9章 — p.12

拠点

拠点は3つ。いずれも、荷主および監査部門の実地見学をいつでも受け入れられる状態を保っている。倉庫は隠すものではなく、見せられる状態こそが品質の証明だと考えるからである。

センター
館林第1センター庫内業務・検品・検針・流通加工
センター
館林第2センター庫内業務・検品・検針・流通加工
営業所
大宮営業所営業・システム窓口
Chapter 10第10章 — p.12

照会先

本書の内容に関する照会、実地監査・倉庫見学のご希望、稟議用資料(PDF版白書)のご請求は、下記より承る。「まず倉庫を見たい」というご連絡を、当社は最も歓迎する。